「慢性腎不全とmanpukの美味しい食事療法」への補足

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目次

Web作者の腎臓病歴紹介
6つの基礎食品群
食品成分の確認
蛋白や塩分が少ない料理
私の食事管理表の概要
成分管理表ワークシート Q&A
周囲に理解をしてもらう
成分摂取量、検査結果データ等の推移

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Web作者の腎臓病歴紹介

 2000年から
血液検査で私はクレアチニンの値が正常値を超えました。
以来食事療法を始めましたが、あまり深刻には考えておりませんでした。
 最初の腎機能(クレアチニンクリアランス)検査は正常値(112ml/min)でしたが、尿検査では蛋白と潜血が++と出続け、始めは徐々にしかし確実な腎機能の低下が始まりました。

 私は子供の頃に腎臓を一つ摘出しているため、腎機能低下の原因を調べる「腎生検」という検査ができず、低下原因の確定が出来ないまま、食事療法のみの治療となりました。
 当初は腎機能に余裕があり、蛋白の摂取制限が60g/日でした事もあり、高塩高蛋白食品を避けつつ食事の摂取量を減らす、腹七分目の大まかな食事制限により、一時的にクレアチニンの値が正常範囲に戻ったものの、空腹に耐え厳しい食事制限したつもりでも腎機能は検査のたびに低下(112→80ml/min)を続けました。
その間体重の減少(体重67→53kg)も止まりませんでした。
 体重が減少している頃の蓄尿の検査では、懸命に制限していると思っていた蛋白と塩分の摂取制限値を、いつも超えていました。
 結果的に減食をベースにした蛋白と塩分の制限は、偏食とカロリー不足による望ましくない体重の減少を招き、失敗だったようです。

  2005年1月から
楽観も空腹も尻目に再び血中レアチニンが上昇し、この事が、転げ落ちるような腎機能の低下(80→40ml/min)の始まりでした。
 これではいけないと奮起し、長い間苦労をかけてしまった私の腎臓への感謝の贈り物として、一日の摂取量である、カロリー2200kcal、蛋白30g、塩5g、の値を絶対維持し
 「食べたい時に食べたい物を、美味しくお腹いっぱい」
をコンセプトに、きちんとした計算を基礎にした、食への挑戦を開始しました。

   2005年7月
本格的食事管理の試行錯誤を開始して半年、やっと今まで高い値で推移していた血中の「BUN」が極めて低い値となり、栄養状態も良好になりましたが、腎機能の低下は止まらず、「このペースでの腎機能の減少だと、近々人工透析になると考えて」と医者に告げられ、その時に人口透析への心の準備をしました。

 2006年1月
栄養状態が良好になってから更に半年経過後、食事管理の効果によるものと断定は出来ませんが、やっとクレアチニンと腎機能の値が横ばいになり、尿中の蛋白と潜血も止まりました。
きちんとした食事管理を開始してから、腎機能低下に歯止めがかかるのに一年が必要だったことになります。

 2008年5月
腎機能が安定(40〜50ml/min)し、血液検査での栄養バランスでは医師より花○をもらい続けててから3年半、体重56kg(標準体重の下限近く)を推移し、医師より「次回から腎機能検査の為の蓄尿をしなくてよい」と告げられました。又、「この食事療法を続ける限り、人工透析は多分一生無いでしょう」と耳を疑う嬉しい事を初めて告げてもらいました。

 2010年11月
当日の検査から、今度は病院でコップに尿を出し検査してもらう必要もなくなりました。残った検査は少量の血液検査のみです。尚、体重は53kg台で、ついに痩せすぎの領域に突入です。いくらカロリーを確保しても、肉類を食べないと、体重維持は難しいです。

 今でも毎日美味しくお腹いっぱい食べて、食事への不満は殆どありません。
透析になっても食事成分管理は必要ですが、天国(地獄?)の誰かが迎えに来るまで、食事療法とは仲良く付き合っていけそうです。
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6つの基礎食品群

 私は旧厚生省保健医療局が作成した「6つの基礎食品群」を食品バランス管理の基本としています。
私たちが毎日バランスよい栄養成分で、食べ物をとるようにと工夫されたのが「食品群」という考え方のようです。
 その中で提案されている事を簡単に言いますと、それぞれの基礎食品群の中から各5品目ずつ選ぶと、6群の合計が30品目になります。この様に各群からまんべんなく食材を選び、1日合計30品目以上の食材を選んで食べれば、色々な栄養成分が過不足なく摂れると言う考え方です。
 食材を決めるうえで、個々の食品成分から食材を選ぶよりは、はるかに簡単な方法だと思います。

「食品群」という考え方には3つ、又は4つの食品群等いくつかの種類があります。
どの食品群をベースにするかは、病院の栄養士さんと相談し自分にあった食品群をみつけてください。。

6つの基礎食品群(参考)
1 群:魚、肉、卵、大豆、大豆製品
<食品の例>
  魚、貝、いか、たこ、かに、かまぼこ、ちくわなど
  牛肉、豚肉、鳥肉、ハム・ソーセージなど
  鶏卵、うずら卵など
  だいず、豆腐、納豆、生揚げ、がんもどきなど
<働き>
  骨や筋肉を作る、エネルギー源となる
<栄養的特徴>
  良質のたんぱく質の供給源となるもので、一緒にとれる栄養素として、脂肪、カルシウム、鉄、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2などがある

2 群:牛乳、乳製品、海藻、小魚類
<食品の例>
  牛乳、スキムミルク、チーズ、ヨーグルトなど
  めざし、わかさぎ、しらす干しなど
  わかめ、こんぶ、のりなど
<働き>
  骨や歯を作る、体の各機能を調節
<栄養的特徴>
  カルシウムの供給源として重要。また、良質たんぱく質、ビタミンB2などの供給源としての役割も大きい

3 群:緑黄色野菜
<食品の例>
  にんじん、ほうれん草、小松菜、かぼちゃなど
<働き>
  皮膚や粘膜の保護、体の各機能を調節
<栄養的特徴>
  ビタミンA(カロチン)の供給源として重要。また、ビタミンC、カルシウム、鉄、ビタミンB2の供給源ともなる。

4 群:淡色野菜、果物
<食品の例>
  だいこん、はくさい、キャベツ、きゅうり、トマトなど
  みかん、りんご、なし、いちごなど
<働き>
  体の各機能を調節
<栄養的特徴>
  ビタミンCの供給源として重要である。そのほかカルシウム、ビタミンB2、ビタミンB1の供給源としての役割も大きい。

5 群:穀類、イモ類、砂糖
<食品の例>
  ご飯、パン、うどん、そば、スパゲッティなど
  さつまいも、じゃがいもなど
<働き>
  エネルギー源となる、体の各機能を調節
<栄養的特徴>
  糖質性エネルギー源となる。いも類は、糖質のほかに、ビタミンB1、ビタミンCなども比較的多く含まれる。

6 群:油脂類、脂肪の多い食品
<食品の例>
  てんぷら油、サラダ油、ラード、バター、マーガリンなど
  マヨネーズ、ドレッシングなどを含む
<働き>
  エネルギー源となる
<栄養的特徴>
  脂肪性エネルギー源となる。また、必須脂肪酸の供給源ともなる。
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食品成分の確認

頻繁に利用しているのは「日本食品標準成分表」の本、及び、インターネットです。
「日本食品標準成分表」でWebで検索すれば沢山出てきますので、調べやすいサイトを見つけてください。
(参考)
文部科学省のPDFデータ:品目別にデータが一覧でききます。
文部科学省の検索支援ページ:一件ずつ検索する場合はこちらがおすすめ

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蛋白や塩分が少ない料理

日本食
☆☆☆ 天ぷら
 特に野菜の天ぷらなら、高カロリー、低蛋白、低塩、の三拍子が揃ってますので、満足するまで食べられます(とは言うものの油物ですので食べすぎは胃もたれの元)。
天つゆ等をつける前の野菜のかきあげ一個(約40g)は、約100Kcal 蛋白1.5g 塩分0.05g程度です。
野菜の天ぷらはこの値を目安として食事すれば良いと思いますので、家庭の天ぷらから外食の高級天ぷらまで、何時でも何処でも食べられる慢性腎不全患者には救いの一品だと思います。
天ぷらは天つゆをつけなくても十分美味しく、天つゆを少しつける程度なら塩分の心配はありませんが、外食の場合は念のため低塩の工夫をした自家製天つゆ等の持参をすれば安心です。
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料理用食品の計量(個人用)

一般食材の計量
以下の機能がある計りが便利です
 1・最大2kgまで計量でき、1g単位まで表示する
 2・風袋引きが出来る
 3・重量表示部が、食品を乗せる台から離れている
 4・場所をとらないようコンパクトに出来る
 5・防水性、耐久性に考慮してある
 6・長時間使用してもすぐにバッテリー不足にならない
食品の計量は多くの場合、食品を器に入れて計ることが多いため、正確な計量のためには先ず1〜3の機能が必要です。
3は器で重量表示部が隠れないためですが、そうすると計りが大きくなり、しまい場所に困りますので折りたためるとか表示部がスライドして引っ込むかすると便利です。
料理しながら使用しますので落下や水、電源をオンにしたままとなってしまう事が多々あります。
 何度も計量していくうちに、持ったり見たりで大体の重量は分かるようになりますので、特に野菜類は慣れれば計量の作業をやめる事も出来ます。
 私は自分に甘く多目になってしまうので必ず計量しますが、これ位と掴んだ量を計り、記録してから食べます。予定の重量よりの過不足は次回に調整するので、一食での予定との誤差は気にしません。但し、肉類だけは正確に計量し予定の量を摂取します。

調味料の計量
以下の機能がある計りが便利です
 1・最大500g、最小0.1g単位で表示できる
 2・上の2から6までと同じ
調味料には少ない量でも多くの塩を含む事が多く、又、腎不全用の料理一品に使用する塩分量は殆ど1g未満ですので、調味料の計量には最小0.1g単位で表示できるデジタル秤があれば安心です。
最小1g単位で表示できる家庭用の秤は、精度が±1g〜±2gであるのが一般的な為、塩分制限が一食1.6g(5g/日)のを守る為の調味料計測には誤差が大きすぎると思います。
計量スプーンは、初回のみどのように使用した場合何グラムになるか計っておけば、はかりに載せる必要がありませんが、塩分の多い顆粒の調味料には不向きなので、一振り0.何グラム、を分かっておくと便利です。

業務用計りは、計ることに関しては両方を兼用できますが、 高価であることと大きいため購入を断念しました。計りはもって歩く事も多いので、それを料理用に兼用してます。
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私の食事管理表の概要

 私の食事管理管理表(ファイル)はエクセルにより作成されています。

 このファイルは基礎となる以下の四つのワークシートを中心に構成されています。
1.日々摂取した食品を記録し、指定した日の食品成分毎の合計値を確認する
2.指定した日の食品成分を基礎食品群毎に分類し、群単位で摂取の過不足を確認する
3.食品の成分をデータベースとして記録する
4.料理名と、それに使用する食材の明細と重量を料理のデータベースとして記録する
 料理の食材の明細と使用重量を料理のデータベースに登録する理由は、食品群毎の成分摂取量を確認するためです。
肉と野菜では同じ蛋白量を摂取したとしてもアミノ酸価が違うだけでなく、一緒に摂取される成分が大きく異なりますが、料理に使用される材料成分の合計値を、一つの品目(例えば、肉野菜炒め:蛋白10g・・・)で登録してしまうと、その成分が何の食品群から摂取されたか分かりません。
 しかし毎回の明細の入力は大変なので、料理のデータベースを利用し料理名の入力のみで全ての食材の明細を呼び出します。これにより蛋白等の摂取源を食品群ごとに計算でき、蛋白量が厳しい食事管理に有効です。

 以上がワークシートの基本機能です。
 当初は、私が毎日実行可能な食事管理機能に何があると便利かを知るために、毎日食べた食品をとりあえずエクセルのワークシートに入力しながら、その中にマクロと関数を組み合わせて必要機能を作りこんでいきました。
 内容が固まったらVBでの開発を考えてましたが、私の作りこみが上手すぎ(ではなく、多分パソコン性能の向上?)の為、入力データが万件をはるかに超えても検索や集計の速度にストレスが有りません。
 表計算ソフトには便利な機能が沢山ついている事もあり、今のところエクセルのまま使用しております。

興味の有る方は以下の内容をご承知の上ダウンロードしてください。正しい動作のためには一度保存後、エクセルで開いて下さい。

======================== ダウンロードの前に =========================

食事管理用ファイル公開の目的

 紹介するファイルは私が作成し使用しているもので、快適な食事療法実現のために試行錯誤しながら現在も更新中ですが、私の腎機能悪化にブレーキがかかったのをきっかけに、その食事療法管理のための基本部分を見ていただくものです。
ご自身が腎機能の悪化と戦って食事療法をされる方への参考の一助になればと、私がどのように食事の成分管理しているか、公開したものです。

お願い

 このファイルはエクセルが操作可能な条件を満たしている方が使用する事を前提としております。
操作(使用)中に発生した全ての問題は、ご自身で解決くださるようお願いします。
尚、シートを使用された結果のご要望、ご感想があれば掲示板に書き込み下さい。参考とさせて頂きます。

著作権

 ファイルの仕様変更/改造をする場合はご自身の責任において自由ですが、私の著作権を放棄したものではありません。
改造後であっても、上記の公開目的以外に、商用への無断でのご使用は禁止とさせて頂きます。
商用への使用、又は、有料での改造等を考慮される場合は掲示板に書き込み下されば、別途ご相談の連絡をさせて頂きます。

ファイルを使用する為には

 食品成分等の基礎データはご自身により入力が必要です。

ファイルの使用目的と機能

使用目的
 このファイルは、今日一日の食品成分毎、及び、基礎食品群毎の摂取合計を確認する為のもので、成分コントロールと食材配分の両方を管理しようとするファイルです。
・美味しい料理を食べたい
・満腹まで食べたい
・一日の食べ物を気分により変更したい
それでも
・制限食品成分をしっかり管理したい
・栄養バランスの取れた健康的な食事をしたい
という難しい欲張り課題並立を目的に作りました。

主な機能
・成分管理
 摂取した一日の成分量の管理をします。
・食材バランス管理
 食品群毎の摂取量を合計し、食品群ごとの摂取過不足を計算します。
・成分データベース機能
 調べた食品成分をデータベースとして保存し、次に同じ食品を摂取した場合にそのデータを利用します。
・料理データベース機能
 料理に使用する、食品や調味料の明細を登録できます。
登録後は料理名を入力するだけで全ての食品明細が出力されます。
食品群毎の摂取バランス管理に大変有効な機能です。
・エクセルによる管理機能
 このファイルには食事療法管理の為のマクロと関数が組こまれています。マクロに不安を感じる場合は、使用されている表計算ソフト(エクセル)のマクロ機能を無効に設定してください。
マクロを無効にしても、このワークシートの基本構造や使用目的は確認することを出来ます。

上記趣旨を理解した上でファイル見る

詳細説明

ファイルの使用条件
 このファイルは
OS が Microsoft (R) Windows xp Version 5.1、及び、表計算ソフト、Microsoft (R) Office Excel 2003 V11 以降のバージョンがインストールされている事によって使用が可能です。
尚、Microsoft (R) Windows 98 SE でも動作確認しましたが、98時代のハード環境ではマクロの動作速度が遅い為、データがたまってくると忍耐が必要になります
お願いに戻る
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成分管理表ワークシート Q&A

  Q Listにマクロを起動する前に食品名を入力しておいても良いか
A 問題ありません。
食品名、日付、区分、重量を全て正しく書き込んでおくとマクロ起動後はEnterキーのみですので入力作業が楽です。

  Q Groupの群別集計結果に、摂取の過不足重量が出ますが根拠は何か
A その群の過不足蛋白(P)にその群の経験的な蛋白あたりの重量をかけて出してます。よって実際に食べる食材によって出た成分の実績値とは異なります。あくまでも目安ですが、何群を後どれだけ摂取すればバランスよい食事になるか判断する上でけっこう重宝で、ある意味では貴重なノウハウです。
詳細はその行の関数を見てください。

Q&Aに関しては徐々に充実します。
成分管理表ワークシート Q&Aに戻る
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周囲に理解をしてもらう

 周りの健康な人たちと楽しく過ごしながら、自分の食事療法を続けるためには、積極的に明るく自分の状態を説明しましょう。
慢性腎不全になって私は初めて、一般的な人との付き合いにはこんなに飲み食いが付いて回るのかと驚きました。
 当初、飲食を伴うお付き合いを避けていたら殆どの交友の機会が無くなってしまいました。私の制限内容の場合は内緒にしていて済む状況ではないので、周囲への説明は不可欠でしたがこの説明が案外難しく、幾つかの誤解を招いてしまいました。
 その失敗を元に、誤解されない為の説明を以下に書きましたので、しっかり理解してもらいましょう。
★1.慢性腎不全の食事療法は、三食をバランス良い食材で摂取しなければならない
 この「摂取しなければならない」と言う事の説明を上手にしてください。
蛋白や塩分、その他成分の摂取制限についての説明を先にしてしまうと、食べてはいけない食品の説明に印象が残ってしまい、カロリー制限や食物アレルギーと混同され、要するにある特定の食品を「食べなければ良い」のだろうと誤解されてしまいす。
「食べなければ良い」と「摂取しなければならない」とは全く異なります。「食べなければ良い」場合は外食では特定の食品を避けることになります。誰でも健康な時には何かの都合で食事の一食や二食抜くことはままありましたし、さほど苦痛ではないという誤解が、成分制限のない人たちの認識のようです。
この事が「食べられない食品のある事が何だ、付き合いが悪いぞ」と誤解される元となります。
 蛋白が生きていくうえでギリギリ、塩分が最小限、その他成分の摂ってはいけない、摂らなくてはいけない制約の中で、例え一食でも外食で一般的な食品のみを摂取、又は必要な食品を摂取しなかった場合、制限値の厳しい腎不全患者にとっての致命的偏食をまねき、残り少ない腎機能を消しゴムのように削り落とす結果になる事をしっかり理解してもらいましょう。

★2.食べ物に関し、私を絶対に甘やかしてはいけない
 特に私の事を本気で心配してくれる人は、私の食事療法との格闘を見ているだけで本当に辛いものです。その想いが余って、可哀想だからこれくらいなら、と余分に食べ物や調味料を出してくれる場合があります。意思の弱い私はそれを何となく分かっていても食べてしまいます。いつかはなし崩し、結果は見えてます。

★3.少しなら良いでしょうと普通の料理を勧めないで下さい
 人からの勧めを断るのは気まずくなる恐れもありますし、実際に味見程度なら問題ない場合が殆どです。ですからそれを不味いと思うなら何も問題ありません。
しかしそれを美味しいと思ったならその味見は大失敗です。
殆どの腎不全の制限食の場合、普通の料理と比較し異なる味(一般的には淡白で薄味)で出来ている場合が多く、折角それに慣れて美味しいと思っている舌を普通食の味に引き戻される危険を含んでます。結果不味い制限食を食べることになり、薄味に慣るという今までの努力がたった一度の味見で水泡に帰す、と言う事です。

上手に説明して、充実した交友関係を築いてください。
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成分摂取量、検査結果データ等の推移

 私は食事療法の摂取明細、検査結果等、様々な値をデータ化して保存していますので、少しずつグラフで公開します。

 ☆ 私の体重の変化はこちら
   縦軸は体重(Kg)、横軸は計測した年月日。
   夕食前に計った場合と夕食後に計った場合、及び、その平均値をグラフにしました。
   減量を始めた頃は体重66kgで、一時52kgまで下げましたがこれはカロリーコントロールの失敗で、厳格な成分制限を始めた後の体重推移は順調になった。
   体重は季節により増減する事がグラフから見てとれます。
 ☆ 摂取制限されている、食品成分の過去の摂取結果はこちら
   縦軸のKcalとNaの値はそれぞれ100倍してください。
   優等生と自負していましたが、結構飛び出ています。 (’_’;)
   更に古い記録はこちら
 ☆ 私の血圧の推移はこちら
   家庭用で測定していますので、血圧の値ではなく、変化を参考にしてください。
   夏と冬で規則正しく変動するのが分かります。
   青と赤の折れ線グラフがそれぞれ、最高(収縮期)と最低(拡張期)の血圧。
   グラフに表示されている血圧の値は、過去五回測定結果の平均値です。
   毎日の血圧は前日比でかなり振れ、そのまま見ると傾向が掴みにくなるので、平均値としました。
   2012年末の測定結果が一時的に高くなっていますが、これは血圧を測る時間を変えたためで、途中から時間をもとに戻しました
 ☆ 私の随時血糖値の推移はこちら
   空腹時血糖値は良く知られていますが、食後、食間の血糖値についてはあまり語られませんので公開しました。
   カロリーを正しく摂ると随時血糖値は大きく変動するようです。
   不足していたころは随時血糖値が低めに推移しました。
 ☆ 私の血中クレアチニン(Cr:単位はmg/dl)の推移はこちら
  細かく上下動を繰り返し、傾向としては上昇していますが、避けられない加齢による上昇を考慮すると概ね安定のようです。
 ☆ 私の血中リン(P:単位はmg/dl)の推移はこちら
  腎機能が落ちての上昇と動物性の食品摂取量を抑制による減少のせめぎ合いで、今のところ食事療法の効果が勝っているようです。
 ☆ 私の血中ヘモグロビン(Hb:単位はg/dl)の推移はこちら
  明確な貧血ではないところで頑張っています。
 ☆ 私の血中尿素窒素(Bun:単位はmg/dl)の推移はこちら
  カロリー不足はなく、蛋白の摂りすぎもないようです。
  当初の食事療法が失敗で、2005年からの食事療法が私には合っていたことが明確に表れています。
 ☆ 私の心房細動の時刻別の発生状況
 図のとおり夜間から明け方に多発しています
 ☆ 私の心房細動の継続時間(単位は分)の推移はこちら
 ☆ 私の心房細動の発症時刻分散図はこちら
  私は、私の心房細動への対処として、
・発症を抑える
・心機能を強化する
・血栓を抑える
・胃酸を抑える
為の薬を常用しています。
それでも完全には心房細動を抑制できず、又、発症間隔にムラがあります。
  その傾向を知るために、数秒で終わる心房細動は除外し、十分以上続くものだけをグラフにしてみました。
 ☆ 月別の、心房細動発症数と平均体重の変化を比較
  私の過去のデータから、上記月別のグラフを見ると、大変よく似ていました。
  私は夏冬に関係なく略同じカロリー量を摂取しているので、必ず夏太りをします。
  その体重増加に合わせるように心房細動発症数も増加し、興味深いのでホームページに載せました。

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